■サービス終了に伴う切り替え

白鶴酒造では、通販事業を2005年に開始しました。当初は自社で後払いを運営し、その後に他社の後払い決済を導入しました。「後払い.com」に切り替えたきっかけは、利用していた後払い決済がサービスを終了することになったからです。

■管理システムとの自動連携が必須

さまざまな選択肢がある中で、「後払い.com」を選んだ理由は、当社が利用しているECサイト一元管理システムと自動連携できることが必須条件でした。また、熱心に話を聞いてくれた担当者の印象も良く、料金面でもかなり優遇してもらえたことも導入の決め手となりました。

ECサイト一元管理システムとはAPIで連携しており、注文情報は自動で取得できます。管理システムの仕様上、リアルタイム与信はできないものの、使い慣れたシステムと自動連携できる点を重視しました。

■フレキシブルな対応

キャッチボールの「後払い.com」はフレキシブルな対応をしてくれるのでとても助かっています。

例えば、顧客から「請求書を紛失してしまった」という問い合わせが入った場合、以前のサービスでは、顧客本人でないと再発行の手続きができませんでした。そのため『そんな面倒なことをやらせるな』と怒らせてしまうこともありました。

しかし「後払い.com」では、事業者からの依頼でも請求書の再発行が可能です。さらに、再発行日にあわせて振り込みの期日を延長していただける点も大きいです。

また、キャッチボールのコールセンターに電話すると、どのオペーレーターが出てもすごく丁寧で、分かりやすく簡潔に答えていただけるので、とても気持ちよく利用させていただいています。

■事業者フレンドリーなサービス

「融通の利きやすさ」は与信審査でも同様です。例えば、定期購入者が１回の注文で異なる商品を5点注文した場合、商品ごとの定期契約となり伝票が分かれてしまいます。管理システムではこれらの商品の同梱処理をする際に4点をキャンセルしなければなりません。その場合、「短時間に立て続けにキャンセルした」ということで、キャッチボール側で不正注文とみなされ後払いの与信審査がNGになってしまいます。似たようなケースでは、ギフト用に短時間に複数個所宛てに購入すると、転売目的と判断し、こちらも後払いの与信がNGとなります。

このように「本当は問題がないのに与信が通らない」注文でも、白鶴酒造側からキャッチボールに要望を出すことで、問題なく後払い決済が可能になります。

また定期購入の場合、前回注文時の支払いを顧客が失念しているケースが稀にあります。以前の後払い決済サービスの場合は、ルール上、次回以降の与信審査が通らなくなってしまうため、別の決済手法を案内せざるを得ず、結果として定期購入の解約につながることもありました。しかし「後払い.com」であれば、こうしたケースでも顧客が前回の支払いを済ませれば、次回の定期購入時に審査は通ります。

こうした与信をめぐるトラブルに関して、「後払い.com」は他社サービスよりも事業者フレンドリーなルールです。例えば「会員登録する際に電話番号や住所が間違っていた」という場合、与信審査がNGになってしまいますが、システムに正しい電話番号や住所を登録し直し、再度与信審査をかけることができるという点も非常にありがたいです。

■売掛金100％保証

また「後払い.com」は、売掛金を100％保証している点も大きいです。通販を始めた当初は自社で後払いサービスを行っていたため、当然入金保障はなく、 未入金が多くてかなりの損失になっていました。さらには未入金者に対して、請求書を再発行する手間まで発生していました。

「後払い.com」は、売掛金を100％保証し、請求業務の全てを代行してくれるので利便性を改めて実感しています。

■通販事業の拡大

今後の通販事業については、化粧品はもっとラインアップを増やし、酒類に関しても『白鶴　まる』のイメージが強いのですが、プレミアムなお酒も造っていることを通販でアピールしていきたいと考えています。

白鶴酒造の通販における決済手法は、後払い決済が約4割、クレジットカード決済が約4割となっており、後払い決済の重要度は非常に高いです。「後払い.com」をテコに、通販売上高を拡大していきたいです。

取材協力：株式会社通販新聞社